伝染病学者でミシガン大学の公衆衛生学科の准教授であるEduardo Villamor博士は、ハーバード大学に在籍中に着手した研究で、コロンビア国立大学の研究者らと協力しコロンビアの子どもたちの肥満と血中ビタミンD濃度の関係について調査しました。
論文は「Vitamin D deficiency and anthropometric indicators of adiposity in school-age children: a prospective study」としてAmerican Journal of Clinical Nutrition誌に掲載されています。
http://ur.umich.edu/1011/Nov08_10/1760-vitamin-d-deficiency
「我々は、調査開始時にビタミンDが欠乏していた子どもはビタミンDが十分な子どもと比べ体重の増加が早い傾向を発見しました」とVillamor教授は語っています。また、ビタミンDが欠乏している子どもでは調査期間中の体幹部の脂肪の増加も著しかったとのこと。体幹部(腹部)の脂肪は「リンゴ型体形」につながり、後の人生での2型糖尿病や心疾患、さまざまな慢性病のリスクを高めるとされています。なお、ビタミンDの欠乏は女児では身長の伸びの遅さに結びつけられたものの、男児ではこの相関は見られなかったとのこと。
今回の研究でビタミンDの欠乏が小児肥満に関連すると示唆されたものの、これは肥満の原因となるさまざまな要素が組み合わさった複雑な状況の一端に過ぎないともVillamor教授は述べています。
調査の対象となった子どもたちのうち10%がビタミンD欠乏症で、46%は欠乏一歩手前のビタミンDが不足した状態だったとのこと。「興味深いことに、調査を行ったコロンビアの首都ボゴタは日射量の多い亜熱帯の地域で、通常人々がビタミンDを欠乏するとは予想しないような場所です。しかし、亜熱帯地域に住む人でも十分な日光を浴びていないと考えられる理由はいくらでもあるでしょう」とVillamor教授は語ります。これまでに行われた研究により、同じく亜熱帯のサンパウロやコスタリカなどでもビタミンD欠乏は多く見られることが明らかになっています。
「ビタミンD状態の向上が直接的に小児肥満リスクの低下や肥満に関連する慢性病の早期発症を防ぐことにつながるかどうかの確証を得るには、介入研究が待たれますが、今回の発見は、子どもたちのビタミンD状態の向上努力を促すものでしょう」とVillamor教授。ビタミンDは日光を浴びることにより皮膚で生成されるほか、強化食品やサプリメントなどでも摂取することができます。学齢期児童へのビタミンDサプリメント投与は複数のウィルス性感染症の予防に効果的なことが判明しているので、肥満予防以外にも利益が得られるだろうとのことです。
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